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2004年10月19日 (火曜日)

ECU電解コンデンサのトラブル

AEでは無いですが ECUのコンデンサトラブルの修理をしたので 書いておきたいと思います。

この車種は ECU搭載位置が エンジンの熱が直接伝わる位置にありました。
温度的には ただでさえ厳しいのに85度C規格のコンデンサを使用し しかも 立てて取付なのに 振動対策もしていないというお粗末なものでした。まれに見かけますか 明らかに 設計が良くないと言えます。

そういえば 熱対策か 浸水によるトラブル回避のためか AEでは AE111後期には ECU搭載位置が DINコンポ搭載位置の上になっています。AE101やAE111前期までは コンソール奥の下のボデイに取り付けられていて 熱が伝わりやすい構造です。 通常の走行なら問題ありませんが エアコンが故障したままの夏の連続走行では コンデンサーの環境温度的にはつらくなる可能性がありました。改良された AE111後期の位置 確かにここなら 直射日光は当たらず、浸水でも最初にECUがやられることもなく ボデイを伝わる高温の伝達はほとんどありませんので温度的に余裕がもてます。
AE系では コンデンサー以外のECUトラブルはほとんどありませんが エアコンが故障したままの夏の連続走行や 内装をはがしたり コーテイングをはがす 競技車などでは温度的にはつらくなりそうです。
(トヨタ系のecuトラブルはあまり聞きませんから 設計がしっかりしているんでしょうね。)
電解コンが必ず劣化するものでもないということは書いておきます。
仕事がら古い機器を修理することがありますが不具合が無い電解コンのほうが多いです。
容量抜けについては設計の際に余裕を持った設計をしてあれば劣化して容量が減っても何の問題も出ないものです。 液漏れだけはどうしようもないので見つけたら即 掃除と交換と修理 または ユニットの交換です。

唯一 AE101前期ECUにおいて VVT用トランジスタの故障が1例ありました。 
VVTが入ったままになり アイドル不調(かぶったような症状でストンとエンストするわけではなくラフアイドル)になるというものでした。ごくまれな例です。 これも エアコン故障のまま乗っていた車なので 故障の原因は周囲温度の関係と思われます。

今年の夏のように 異常な暑さの場合には鉄板を伝わってくる温度も高いうえ 室温が極端に高いまま運転したり
(温度がコンデンサの許容限界付近まで高いままで通電すると液漏れになるケースも多い) 乗り続けると 故障原因となる場合が多く エアコンが故障し あまり利かないまま使う場合なども 室温が下がらず 知らずしらずのうちに ECU故障の原因を作ってしまうことになる場合もあります。
 
今回 修理した車のECUは ECUが高熱にさらされたため液漏れし、液漏れのまま知らずに放置されてしまったらしく 10個くらいの部品と 基板まで腐食させてしまっていました。 今まで 車の修理は趣味でいろいろしていますが 最悪のケースでした。
数時間を要しましたが 液を水で洗浄し、電気炉で常温プラスαくらいの低湿度下で乾燥させ、コーテングして
再腐食を防いでから 同規格の部品に交換し コンデンサを交換して 基板の配線を確認しながら補修して完成しました。 液漏れは気まぐれなので どこのパーツが影響を受けるかは条件によります。
修理のポイントは 単に交換ではなく 外したときの基板パターンの状態観察と ソルダーレジストがはがれていたら 銅むき出しですから 反応していない電解液が付着したままでは 電解液はアルカリ性です。 湿度が上がる時期には基板の絶縁層の溶解や腐食の進行が進みます。(化学的には当たり前ですが) 
ある時期の四級塩電解液を使った低ESR電解コンデンサで液漏れの問題が有る時期もあります。

電解液が吹き出した基板の損傷が著しいもの(変色 ふくれ、錆(緑青)、半田の変質(半田ごてで溶けにくなる)は修理不可と考えたほうが無難です。 
私の場合 軽度なものは表面だけでも中和して直します。(内部まですべての中和は不可なので)完全中和でなくても PHを酸よりもアルカリのほうに振っておき真水で拭いて完全乾燥したほうが安心です。)

基板損傷が著しいものは必ず修理は不可と考えます。 理由は エレクトロ・マイグレーション。
直流電界がかかり続ける環境で湿度が高い場合などに発生しがちですが(スズなどのウイスカが原因となる場合もあるし銅が延びてくる場合も。。電気の世界では恐ろしい現象ですし ちょっと電気を覚えたての方など化学も含めたの知識が薄い方はあまり気にしませんから怖い現象でもあります。
電界液など普通の水蒸気や水とは異なるものがある環境下では湿度が上がればその分電気を通すため電界液のPHの大きさが水などよりも差があるほど発生しやすくなります。
つまり 治しても基板の金属のマイグレーションが原因で また不具合になってしまうことも考えられるから 修理はできないものと考えたほうが無難です。

自分で 自己責任で使うだけなら別です。。ただし いつも電源を入れておくような使い方の場合、に抵抗が下がって行きヒーター状になってしまって燃えていきなり火災になってしまったりしたら大変です。
特に 多層基板の場合は 普通の方は中までは見えませんからなおさら怖いです。
最近では 車のECUはほとんどが多層基板です。

ですから 最低でも こぼれた液が悪さしないように中和または 錆びの部分を完全に水で取り去ってしまうことです。 ここでアルコールや石油系の溶剤で拭いても何もなりません。水に溶ける物体を拭くなら必ず水なのです。
そして乾燥させます。
再腐食防止の方法は半田上げ もしくは サンハヤトなどで出しているコーテイング剤の塗布をすべきです。
そのような処理をしてから 新品コンデンサを取付けて 車が使用される 耐寒、耐熱、絶縁 のできる樹脂で固定し 固化すれば完成です。

文字に 書けば以上のように簡単ですが、地道で気を遣う作業です。
部品の構造と 極性の方向  耐圧 容量 振動をかけたときの寿命など が理解できていないと またすぐにトラブルになります。
オークションなどにも 交換パーツを売っているところがありますが 総合的なコメントはほとんどなく ただ 安くあがること 簡単な交換 など 単に部品の販売のことしか気にしていないような気がします。 
液漏れには液漏れになった理由がある場合が多くあります。 コンデンサの電解液が問題になったケースもありますが コンデンサの周囲が高熱になる設計や 負荷の部品の故障 汚れによる半導体の発熱などの故障の引き金となる原因がある場合がほとんどです。 再度 同じトラブルを発生させない 完全な修理のためには 再度ECUを装着するまえに原因を探して対策しておくべきです。
コンデンサは交換可能ですが 基板が腐食していたり 多層基板で内層接続のことを理解しないまま スルーホール断線などを起こしてしまう可能性など、作業上のトラブルにより発生するリスクを考えると 一般の方は安易には 行わないほうがいいでしょう。(新品または リビルト品をお勧めします)

以上は 今後 自己責任でやってみたい方や すでに電気を充分に理解している方の参考のため 記載しました。

交換後の リスクを避けるには ECUそのものを部品として ユニット交換をお勧めします。

温度、振動をかけていないものは コンデンサ劣化のほとんどが容量抜けだけですので液漏れはありません。

ECUに過酷な使い方をする場合は 取付の際に 取付方法を変更するなどをすると良いと思います。
競技走行をする方で ECUを固定していない方が居ますが 振動によるトラブル防止のため
しっかりと純正同様に 固定することをお勧めします。

ECUが故障するのは 温度や振動による場合が多く エンジンメカによって生じる不具合もあります。
ケミカル系や吸気系の汚れに関わるメンテ不足によるアクチュエータ(電磁デバイス)などの動きが重くなったり 油圧部分の動きが悪く電磁部分に電流が流れる時間が長くなり ECUが過熱するなどのケースや 取付位置が純正では正規に設計されているのに 何かを変更したために温度的にきつくなったなどの ケースで不具合になることがあります。汚れは 知らず知らずの間に貯まり 10万kmも乗ると ブローバイが増えることもあり かなり貯まってしまいます。(圧力センサ配管内や ISCV内も汚れている)
エンジンは できれば 12万kmくらいの時点で ISCV エンジン補機類 などの各部を分解 洗浄 チェックすることが その後10万kmも トラブルなく 長く乗るコツかと思います。
10万kmごとの 徹底したメンテが長く乗るためのコツではないでしょうか?
たとえばメンテしないで17-20万kmトラブルが無いとしたら それは 使用状態 ケミカル系のメンテ周期 
室温管理 真夏の炎天下駐車時に直射日光に気を遣っているかなども完成しますが 
ごくまれにあることなのかも知れません。 メーカーが想定しているのは10万kmメンテナンスフリー化が
いっぱいいっぱいかと思います。

電子系をいたわるためにも メカ系のメンテはしっかり行い エンジン使用時の 室温も できるだけ下げることをお勧めします。 真夏に人間がきついくらいのサーキット走行なども 古い車にはかなり過酷です。
特に 走行時にECU付近のボデイの鉄板が熱くなる車種では 高回転時には特に熱をもちやすいので  振動や取付剛性で問題が出ないような方法でスペーサーで浮かすなどで 空気の層を作り 熱が直接伝わらないようにするのも手です。 三菱 本田の 一部の車種は 一般使用では問題がなくても 高回転多用の方や サーキット走行で多用する方は ECUをいたわる方法を考えると不意の故障を防げると思います。 

絶版車を永く 快適に乗るための参考になれば幸いです。


  
 

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2004年10月14日 (木曜日)

定期メンテナンスと故障してからの修理

みなさんは 車について 定期メンテナンスと 故障してからの修理 を同じメンテと思っていませんか?

一般に 定期メンテナンスは 故障しなくても点検し摩耗や故障があれば 部品交換や修理、調整をします。
まだ壊れない部分もそれで見つかるメリットがあり ドライバーは 運転業務として責任を持って 依頼するなり 自分で自己責任で行うなりで 定期点検を行うことになっています。
6ヶ月点検が 法定でなくなった今でも 故障を未然に防ごうと思うなら 最低でも 12ヶ月点検(1年点検はすべきです)

一方 故障してしまってからの修理は 壊れた場合 本当に困る場合が多く 致命的な故障の場合には 走行不能や 大変高価なパーツが故障したり 広い範囲のパーツまで破損してしまっていて 予想外の出費で 維持できなくなるなどのケースが多くあります。

メンテしなければならない時期 は おおよそ 整備手帳などにも記載があるので 中古車を乗っている方などで
整備手帳が付いて来なかった車などの場合は デイーラーで整備手帳を購入するとか 解体車などから 同型式の整備手帳を購入し 手に入れて 自分の代からでも きちんと整備してみるようにすると 長く維持でき メンテ時期がはっきりわかるので 長距離ドライブなども安心です。

長距離ドライブで いつ壊れるかわからない 状態で走るのは 特に長く距離を乗った車種では不安で 周囲にも迷惑をかけます。 今の車検は後整備でも通ります。 車検の際に車検がクリアできれば通ってしまうケースが多く 
以前の整備+車検のように あるていどの整備費用はかかっても あと2年安心して乗れる整備付きの車検を受けるとはっきり指示しない限りは 今の状態で車検を通す場合がほとんどです。
確かに 安くやろうと思えばできますが できれば 安心を買う意味でも 2年に1回の車検くらいは 整備士による車検をお勧めします。

私の場合は 愛車の車検については いつもお願いする整備工場に依頼しています。
車検以外の整備は 今では自分で点検をします。
カーライフの中で 私が 車を買い換えるときは 特に ボデイや足に 不安を感じたとき と決めています。
ブッシュ ゴムパーツ 摩耗するパーツ を交換し ネジなどの増し締めも行っても 新車時の走行性能を維持できない時期になれば その車の命は終わったと思うようにしています。
エンジンは 交換が利きますが ボデイは使い続けることが出来ない場合もあります。(錆び、ゆがみ、劣化など)
今は AE101に乗っていますが バブル期の設計だけあって まだまだ乗れそうです。 現在22万Km
12万Km時点で エンジンは2基目(1基目のO/Hチューン版は保管中) ミッション、クラッチ、ドライブシャフト、ブッシュ、ショック バネ ゴムパーツも交換済みです。(タイヤ ブレーキ オイルなどは消耗品なので摩耗、劣化した時点で交換) 

次は 定期メンテナンスとして ボデイの整備と異音消しをする予定ですね。

AE101も旧車になってきました。
どこまで乗れるか 根比べです^^;; 絶版車乗りのみなさん 定期メンテナンスを楽しみながら がんばりましょう。

強化パーツ取り付けは 定期メンテナンス時に純正品と代替 または 定期メンテナンスがしっかりできてからです。メンテは後で パーツが先では 本来の性能が出るはずがありません みなさんも 整備手帳を見てみて 定期メンテナンスできているかどうか 見直して見ては?  

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